きもの帯の美しさが蘇る世界にひとつだけのオリジナルバッグを素材の美しさを最大限に引き出し丁寧な手仕事で仕上げます。

一枚の大島紬の羽織から、4人姉妹のバッグが生まれました

「この羽織を、4人分のバッグにできますか?」

そんなご相談から、今回のバッグづくりが始まりました。

お預かりしたのは、
お母様が大切にされていた大島紬の羽織。

そして、この羽織を仕立てたのは、
裁縫を仕事にされていた伯母様でした。

長い年月を大切に受け継がれてきた一枚です。


「4人姉妹で、思い出を語りながら使いたい」

今回オーダーくださったのは、4人姉妹のお客様。

お母様の羽織をどうしたらいいのか。

大切なものだから、簡単に手放すことはできない。

けれど、何かに仕立て直して使いたいと思いながらも、
なかなか良いアイディアが浮かばないまま、年月が過ぎていたそうです。

そんな中で、

「4人姉妹で、それぞれバッグを持って、思い出を語りながら使いたい」

というアイディアが生まれました。

一枚の羽織から、4つのバッグ。

同じ生地から生まれるけれど、
それぞれが自分のバッグとして持つ。

とても素敵なご依頼だと思いました。


革や内側の生地も、それぞれ選んで

バッグの製作では、
お客様に革や内側の生地の色を選んでいただきました。

また、持ち手の長さについても、ご希望に合わせてオーダー。

大切な着物を使うからこそ、
ただ形を変えるだけではなく、
これから先も使い続けられるものにしたい。

そんな思いで、一つひとつ仕立てました。

バッグをお送りした後に届いた、一通のお手紙

4つのバッグが完成し、
お客様のもとへお送りしました。

そして後日、思いがけず一通のお手紙を頂戴しました。

そこには、バッグを手にされたお気持ちが綴られていました。

長い時間が過ぎた一枚の羽織を通して、

伯母様が自分たちのお母様のために仕立てたこと。

お母様がその羽織を大切にされていたこと。

そして、

伯母様からも、お母様からも、自分は大切にされていたのだということ。

そんな思いが、バッグを手にしたことで改めて感じられ、
大きな感情となって溢れてきたようでした。

お手紙を読みながら、私も胸がいっぱいになりました。

私は、着物,帯をバッグに仕立てるという仕事をしています。

けれど、今回のお手紙をいただいて改めて思ったのは、
私が作っているのは、単なる「バッグ」ではないのかもしれない、ということ。

着物の中に残されていた家族の記憶を、
これからの日々の中へ持っていくためのもの。

そして、これから先も、
バッグを使うたびに大切な人を思い出せるもの。

そんなものを作らせていただいているのだと感じました。

4人姉妹それぞれのバッグ。

これから4人で出かけたり、
バッグを手にしながらお母様の思い出を語ったり。

一枚の羽織から生まれた4つのバッグが、
今度は4人姉妹の新しい時間をつくっていくのだと思います。

大切にされてきたものを、
また大切に使っていく。

KODAMA-蚕玉は、そんなものづくりを続けていきたいと思っています。

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